サシャ・ヴァルツ&ゲスツ『ケルパー(身体)』
びわ湖ホール夏のフェスティバル2007
07年8月
びわ湖ホール 中ホール
ドイツより来日。数年前にもサシャ・ヴァルツ&ゲスツとしてびわ湖に来ているが、あの時はサシャ自身の振付作品ではなかったのでサシャ作品は初体験。今作は「身体」をテーマにした三部作のうちのひとつ。いわゆるダンスらしいダンスはなく、さまざまに人間の「身体」のありようを見せてゆく。例えば、垂直にたったガラスケースの中にまるで標本のようにダンサー達の身体を詰め込んだり。臓器売買を示すように身体に値段を書き込んだり。ぐいっと皮膚を掴んで身体を持上げたり(痛そ・・・)。仕掛け的な見所としては、数メーターはあろうかという高い壁をズドーンとぶったおすシーンは印象的。全体的にシリアスで、生々しい身体を提示しているように思うが、それほどガツンと迫ってはこない。そもそもは、ユダヤ博物館という場所に触発され、そこで上演された作品とのこと(ビデオで出ている)。