▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


KAVCチャレンジシアター'07-'08 ジョイント公演《3 pieces》

08年2月
@神戸アートヴィレッジセンター KAVCホール

神戸アートビレッジセンターでは「若手芸術家の支援・育成」というコンセプトに基づき、若手表現者を対象に、新しく多様な舞台表現を支援し紹介する企画《KAVCチャレンジシアター》を行っています。/1997年より開始、2001年度に劇団公募制、2005年度からは、キーワードを設けての“作品公募”形式へとリニューアルいたしました。
http://kavc.or.jp/play/challenge07_08/pg81.html

今年のキーワードは“音楽”。3作品のジョイント公演です。一作品45分とかで3つ。ちと長い。一組目のぷう吉ショー製作委員会はぬいぐるみを使った人形劇でした。音楽は生演奏。とくに音楽的に凝った事をしているという事はなく。。ぬいぐるみを手にはめてのギター演奏にはトキメいた。

続くBISCOはお馬鹿系エンタメダンスカンパニー。ポップスを多用して親しみやすい。音楽的にはそれだけですが、僕は好きです。ポップスで踊るということ、一曲単位で振付を構築するということ。お客さんは子供も多くて噛み合えば盛り上がっただろうけど、客席は完全に御鑑賞モードのため・・・。もったいない。

公演を通して、オープニング、繋ぎ、エンディングと、ナビゲーター役MCをひとり配するだけでだいぶ違ったと思うが。“音楽”というキーワードの説明もあったほうがいいと思うし。そういうところに芸がほしい。

半熟目玉盲点観光ガイドは、以前にダンスボックスで珍妙極まる作品を観せてくれた川崎歩の演出。音楽には今回もOORUTAICHIが参加。舞台を下りた端っこで演奏&歌。今回は舞台転換の都合で難しかったのだろうけど、舞台と一緒に視界に入る配置のほうがよかったなあ。念仏を唱えるように唄われる南河内の日常の風景。一方の舞台上では、どこの異世界かといういう世界観。くげゆかによる衣装がまた効いている。ひとりの女性ダンサーが女神のように立っていて世界を見下ろしている。「観光」がキーワードになっているユニットで、ある種ロードムービーのように移り行く展開。ダンサー奥平淳一が非常に陰影のある存在感を示していて見ごたえがあった。

ぷう吉ショー製作委員会『ぷう吉人形劇vol.10 ハッケヨイ残った』
作・演出・構成・振付:ぷう吉
スタッフ:石井正幾(遊気舎) 石井たゑ子 桜井トモイキ やもちん(ボニーレコード)
出演&演奏:ぷう吉 池永ゆうこ アサダワタル 米子匡司 他

BISCO『読17〜ザ・ビスコテン』
演出・振付:小夜里
出演:戎 敦子 諏訪百合子 てらにしめぐみ ノブタアイコ 松本 芽紅見 村上 恵理
衣装:YAHIMEE

半熟目玉盲点観光ガイド『ためいけ』
演出:川崎 歩
音楽:OORUTAICHI&いたずラっコ
衣装:くげゆか
振付・出演:奥平淳一 川崎 歩 KENトーク 吉田実納