▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


白井剛 演出作品『blueLion』

演劇計画2008 関連公演
2009年2月14日(土)15:00
@京都芸術センター

ブルーライオンって言われたら、プジョーが真っ先に思い浮かぶな・・・。

この演劇計画は「演出とはなにか?」というお題目のもと、もう5年ほど続いている京都芸術センターのプロジェクト。演劇と銘打たれてはいるが、ダンスも毎年加わっている。地域的にも関西限定ではなく広く関東方面からもアーティストを迎え充実している。

今回も白井剛の演出で、鈴木ユキオと寺田みさこが踊るという、歴代のトヨタコレオグラフィーアワードホルダー揃い踏みが実現。

さて白井は振付家か演出家かと問われれば、やはり演出家だろう。僕の中では、振付家は空間をつくる人、演出家は時間をつくる人、というのがまずある。かなり大雑把に言ってますけど(そして視点が多いにダンス寄り?)。むしろ演出家が空間だろう、っていう意見も多いような気がする。。どうなんでしょう。

僕は、時間の構築が良い舞台を観たときに「いい演出してますな」と感じ入る。んでだいたいそうなると、時間芸術として蓄積のある映画や音楽や小説なんかのテクニックをうまく流用しているようなものを「うまい!」とか思ったりするんですが、あれ?そうなると舞台表現ならではの「演出」ってどこにある?となって、つまりそこなわけかもしれない(※その先で刺激的な事をしているアーティストといえば、やっぱりcontact Gonzoだろうな)。

今作『blueLion』は、まあ普通に、寺田ファミリーを軸にすえた、ある種ウェルメイドな、白井の仕事人ぶりが垣間見える、けどちょっと2時間半は長くない? という作品だったと思う(※おかげでcontact Gonzoの9時間に及ぶパフォーマンスの最後に間に合わなかった!)

床の素材(砂?)は凄かった。

■構成・演出・振付
 白井剛
■出演
 鈴木ユキオ
 寺田みさこ
 イノウエユウジ a.k.a dill (ピアノ)
 高橋美和子 (ヴォーカル)
 寺田ちはる (アコーディオン)
 寺田敏雄 (ギター)
■作曲
 イノウエユウジ a.k.a dill
■演出・振付補佐
 岡本真理子