イギリスのモータースポーツ文化 〜おばちゃんと盛り上がるの巻
ほんとうにここイギリスのモータースポーツの市民権の高さは感激モノです。最初にリッチモンドでホームステイした時の話。着いたその日に、ステイ宅のおばちゃん(キャロルさん)といきなりモータースポーツの話で盛り上がった。
キャロル 「もう部屋のTVは見た?」
私 「あ、はい、モーターレーシングを・・・」
キャロル 「あぁ今日はF1だったかしら?」
私 「あ、BTCCです、ブリティッシュツーリングカー・・・」
キャロル 「あぁツーリングカーね」
いやいやF1ならともかくハコレースまでこんな感じで話が通じるってのはすごい。それもそこそこにお年を召されたご婦人とですよ。そして、話は続く。
キャロル 「そういえばバーニー・エクレストンが・・・」
私 「ええ、バーニーが?」
キャロル 「サッカーチームを買収するとかで新聞に載っていたわ」
私 「あっそうなんですか、へ〜」
悲しいかな日本じゃオタク話です・・・。バーニーというのはF1の商業面を取り仕切るボス。彼の一挙手一投足は当たり前のように新聞に載る(スポーツ紙でなくても)。そして話は続く。
キャロル 「ハミルトンはあっと言う間に億万長者だわね」
キャロル 「クルサードはずっとモナコの高級ホテル住まいなのよ」
キャロル 「F1ドライバーはみんなジェット機を持ってるわね」
基本的にキャロルさんは、何の話をしていても常にお金の話に落ち着く人なのだ。そして話は続く。
私 「ぼくのベストドライバーはデーモン・ヒルです!」
キャロル 「彼のお父さんも素晴らしいドライバーだったわ」
私 「あぁグラハムですね」
キャロル 「そう、でも飛行機事故で死んでしまったの」
あーすごい。感動です。文化として根付いているというのはこういう事なんだな。世代を超えてこのように話ができる。こうしてイギリスでは伝説のドライバー、伝説のレースの話が親から子へ、子から孫へと語り継がれていくのだ。もう尊敬するしかありません。うらやましい。
にしても、しょっぱなで全然英語できないにも関わらず、よくここまでコミュニケーションとったものです。まあ上記のような感じで話した内容は合ってると思います(だいたい想像力で補ってましたが何とかなるもんです)。