▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


節談説教のススメ

「芸しかやれない」「やらざるを得ない」クロウト雑芸者たちの世界。彼らに憧れ、歴訪しながら、芸人として彼らから差別され、あざ笑われる自分を感じる著者。1970年代、芸人・小沢昭一、四十にして惑う中でのフィールドノート。名著復活。<背表紙解説より>

ちくま文庫の新刊で、小沢昭一私のための芸能野史 (ちくま文庫)』が出てたので購入。万歳、浪花節女相撲、大道芸、ストリップ、節談説教などなど、滅びつつある諸芸能の世界を訪ね歩いたルポルタージュで、もとは昭和48年の刊。

という事で突然、節談説教のススメ。節談説教ははっきり言ってすごいです。コレ↓に収録されてます。

本+ビデオが付いてて、映像で見れます。本屋とかには無いので、図書館の視聴コーナーで探してみてください。この巻の最後の方に収録されてます。探して見る価値ありです。極上の芸の極みの究極が見れます。極×3です。

ちなみに節談説教とは、仏教法話にお経のような節(フシ)をつけてお坊さんが民衆に語ってきかせる芸能です。ビデオでは広陵兼純というお坊さんの「弥陀の誓願」という説教が収められています。語りの芸と、声の力と、宗教的な雰囲気で、陶然としてきます。映ってる聴衆のおばあちゃん達も完全に脳内トリップしちゃってました。

僕はと言えば、神戸ファッション美術館付属図書館の視聴コーナーで、まわりはファッションショーのビデオとか見てる中、ひとりお坊さんの説教聞いて感動に打ち震えてしまいました。合掌。