Co.山田うん『ハイカブリ -short version-』

芸術見本市2004東京 ショーケース「日本のコンテンポラリーダンス」
04年8月
東京芸術劇場小ホール2

初めて観るカンパニー。女性7名出演。前半は、御伽草子『鉢かづき』のテキストの逆読みをはさみつつ踊る、後半は前半の逆読み録音を逆再生して、踊り自体も逆再生みたいな感じで逆行してゆく。途中、天井から荷作りひもが延々とスルスル落ちてきて舞台上に小さな山がいくつもできる（逆蟻地獄みたい）。背景には、同じような白いひもで編み込まれた大きな壁が、ほどかれてゆく。見た目も神秘的。さらに良かったのはその音。ちょっと不気味な音。すごくシンプルだけど、小気味の良いアイデアが秀逸で効果的な舞台だった。ダンサーもみんな一定レベルあって、安心して観れる感じ。山田うんがどの人かは分からずじまい。