▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


ヴィデオ・サロン 〜スペシャル編「contact Gonzo ベストセレクション」(京都の暑い夏2009)

2009年4月26日 16:00
@京都芸術センター 大広間

京都の暑い夏2009の関連企画。畳の大広間でダンスのビデオ&トークをGW期間中いろんなテーマで毎日のように開催。そのうちのスペシャル編ということでコンタクトゴンゾデーへ行く。ゲストの西川氏は看護の専門家であり実践家。かなり異端の人のようで面白い。入浴介助で嫌がるお婆ちゃんとは一緒にお風呂入ってあげた、とか。まわりからは非難の嵐だそうだが、聞いているとうんうんと頷くことばかり。本も出してるようなので読んでみよう。なんとゴンゾのことも書かれてるそうだ。

会場には他にもコンタクトインプロの実践者やマッサージ師の方など、“接触の技法”や“痛みの哲学”といったテーマについてあれこれと発言されていた。ちなみにこのイベント、ゴンゾ本人らは居ないので「これのなにが面白いの?」なんて正直な発言も。おおー。あ、この瞬間。って感じがする。僕のなかでのゴンゾな瞬間。「ちょww今のマジ入ったwww」みたいなね。ゴンゾだ。

それはたぶん、ドキュメントとしての面白さ。演出なのかガチなのか。虚実皮膜。そりゃもちろん、ある意図のもとでアートパフォーマンスとして上演されているわけですが、ふと、バチンとするどい張り手が入ったり、ゴツンと重たく地面に叩きつけられたりすると、フッと虚の空間が裂けて実が顔を覗かせる。その往還がスリリング。
びわ湖ホール夏のフェスティバル2007ダンスピクニックより

固唾を呑んでその劇的展開を見つめながらも、途中、殴りあってるゴンゾメンバーに向けて、客席にいた小さな子供から「ガンバレ〜ガンバレ〜」とかわいい声援が送られ出演者含め皆でなごむ。その瞬間、これぞ、という感じがしました。
『the vanishing paragraph and the clouds of hell』より

企画:dance+
ファシリテーター:古後奈緒子(dance+)
ゲストスピーカー:西川勝(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任准教授)

ためらいの看護―臨床日誌から

ためらいの看護―臨床日誌から