建築物は俺のもの?都市景観は誰のもの?
数々の近代建築と共にダンスを楽しんだ上記ツアーを含め、大大阪と呼ばれた黄金時代の大阪に光を当てた大阪アートカレイドスコープが終了したばかりなのに、こんな発表が出てたようです。
*大阪・中之島に2つの超高層ビル 朝日グループ再開発構想発表(朝日新聞)
朝日新聞が自社ビルの建て替えを行うとのこと。歌人で都市探検家の北夙川不可止氏(通称、伯爵)によるコラム「伯爵の舘」(Qlep)によると、取り壊される予定の朝日ビルは、
●DOCOMOMOジャパン選定「日本のモダニズム建築100選」に選定されている
●大阪が一番輝いていた「大大阪時代」の建物である
●大阪の心臓部、中之島の要といっていいランドマークの一つである
という、とても価値のある建物であるとのこと。また、中之島地区は日本でも有数の近代建築の集積地であり、世界に誇れる景観美を持つ場所であったはずが、今や次々に当時の建物が破壊され、そのうえ朝日ビルが破壊されるとなると、本当にこの地は壊滅してしまうと警鐘を鳴らしています。
神戸の旧外国人居留地の保存再生運動を中心的に担ったという伯爵だけに、非常に説得力があります。同コラムの中では、朝日ビル以外にも甲子園のポプラ並木(第一回)、古川橋の変電所(第三回)なども取り上げられています。
伯爵が呼びかけ人代表を務める「甲子園の歴史と文化を守り育てる会(仮称)」には私も縁あって(甲子園住人ですし)参加しています。建築や都市景観はとても興味のあるテーマなのでまた取り上げたいと思います。
関連blog記事リンク:
*大阪近代建築BLOG(大オオサカまち基盤(大バン))
http://blog.goo.ne.jp/masakichi7/e/e8f342fe54d7a57116c31c9a54bb6b94
*袋小路の休日
http://guho.blog61.fc2.com/blog-entry-272.html