▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


大阪BABA ソロ・セッション プログラム

dB Physical Arts Festival 2008 <大阪BABA>
08年10月25日 15:00
@京阪中之島線 なにわ橋駅 アートエリアB1

大阪市立公会堂のすぐそば、安藤忠雄設計のエントランスから長いエスカレーターで地下へ。改札まで降りる手前に、オープンな感じのアートスペース。けっこう広く、奥へ行くとガラス張りで広大なコンコースを見下ろせる。

ダンスボックスではまだ工事のさなかから、この中之島でさまざまなプロジェクトを遂行してきた。そのヒストリーも壁一面に展開しており見ごたえあり。なお、アクティングエリアは、三方を客席が囲み、奥が先ほどのコンコースを見下ろす一面ガラス張り。構内アナウンスなどはもちろん普通に漏れ聴こえてくるが、それがまたいい感じ。

まずは寺田みさこ×大谷能生。てらてらした質感のナイロンパーカーを着た寺田みさこ。この人、こういう素材、好きですよね。この微妙な生理的嫌悪感は寺田ソロの特徴だと思う。ねっとり絡みつくようなサックスの音色がよく合っていた。

2番手に森美香代×下村陽子。こちらは観客が吹いたしゃぼん玉の群れと戯れたり、なんともピースフルなパフォーマンス。下村陽子(このブログでは地中池でお馴染み)の歌声は、明らかにアニミズムへと通ずる響きがあって、まわりの空気感が一変する。その中で、森美香代のダンスもまた美しかった。

最後に白井剛×スカンク。拡声器でなにやらがなり立てながら、ママチャリに二人乗りして登場。こういう白井剛は初めて観たなあ。爆音にまみれ絶叫。マイクをがんがん体に打ちつけ悶絶。いきなりのハードコアな展開に、ドン引きしている向こう側の客の顔を鑑賞したりしていた。まあ僕も言うほどこういうパフォーマンスには興味がないので。とはいえ清々しいパフォーマンスだった。

15:00 寺田みさこ×大谷能生
16:15 森美香代×下村陽子
17:30 白井剛×スカンク