大阪BABA ソロ・セッション プログラム
dB Physical Arts Festival 2008 <大阪BABA>
08年10月25日 15:00
@京阪中之島線 なにわ橋駅 アートエリアB1
大阪市立公会堂のすぐそば、安藤忠雄設計のエントランスから長いエスカレーターで地下へ。改札まで降りる手前に、オープンな感じのアートスペース。けっこう広く、奥へ行くとガラス張りで広大なコンコースを見下ろせる。
ダンスボックスではまだ工事のさなかから、この中之島でさまざまなプロジェクトを遂行してきた。そのヒストリーも壁一面に展開しており見ごたえあり。なお、アクティングエリアは、三方を客席が囲み、奥が先ほどのコンコースを見下ろす一面ガラス張り。構内アナウンスなどはもちろん普通に漏れ聴こえてくるが、それがまたいい感じ。
まずは寺田みさこ×大谷能生。てらてらした質感のナイロンパーカーを着た寺田みさこ。この人、こういう素材、好きですよね。この微妙な生理的嫌悪感は寺田ソロの特徴だと思う。ねっとり絡みつくようなサックスの音色がよく合っていた。
2番手に森美香代×下村陽子。こちらは観客が吹いたしゃぼん玉の群れと戯れたり、なんともピースフルなパフォーマンス。下村陽子(このブログでは地中池でお馴染み)の歌声は、明らかにアニミズムへと通ずる響きがあって、まわりの空気感が一変する。その中で、森美香代のダンスもまた美しかった。
最後に白井剛×スカンク。拡声器でなにやらがなり立てながら、ママチャリに二人乗りして登場。こういう白井剛は初めて観たなあ。爆音にまみれ絶叫。マイクをがんがん体に打ちつけ悶絶。いきなりのハードコアな展開に、ドン引きしている向こう側の客の顔を鑑賞したりしていた。まあ僕も言うほどこういうパフォーマンスには興味がないので。とはいえ清々しいパフォーマンスだった。