鈴木忠志演出『イワーノフ』『オイディプス王』
「劇的な情念をめぐって」−世界の名作より−
06年11月
新国立劇場 小劇場
演劇はあまり詳しくないのですが、鈴木忠志という人がいて、すごい人だということぐらいは知っている。身体表現としての演劇というのを極めている人、という認識です。金森穣が鈴木忠志に入れ込んでるという話をどこかで聞いたか読んだかして、興味は持っていました。ルイーズ・ルカバリエを断念して、ほか何かないかなと探してたら発見して観に行ってきました。(ちなみにキャンセル待ちでなんとか入場)
まず、『イワーノフ』。ん〜、なにがそんなに凄いのか分からん。わりとフツーのお芝居でした。半分くらい寝てしまいました。あいまに鈴木忠志のトーク。今回の企画では3本上演するけど、それぞれ違った趣のものを選んだとの事。ちなみに、鈴木忠志、めっちゃ普通のおじさん。そして、『オイディプス王』。こちらは、わりと好きでした。「セリフを発する役者」というのをシンプルに舞台のうえに乗せるだけ。やはり、役者は“セリフを発すること”につきると思う。もちろん体の動きでの表現も重要ですが、なにを置いても発声、声のパワー。観衆はそこに感応するのだと思う。
松岡正剛が観に来てたよ。また田舎もんの私は内心はしゃいでしまう。