2005-07-31 梓澤要『遊部』を読み終わる 雑記 遊部(あそべ)〈下〉 (講談社文庫)作者: 梓沢要出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/12メディア: 文庫購入: 1人 この商品を含むブログ (3件) を見る「遊部(アソベ、もしくはアソビベ)」とは、古代において、さまざまな職能を持って朝廷に仕えた「部民(ベノタミ)」のひとつだった。もとは殯(もがり)と呼ばれる葬送儀礼において歌舞を奉じる役目を担う一種の呪術集団だったが、その後、仏式の葬儀が広まり居場所もなくなっていく。しかし、その「遊部」の末裔は、正倉院の警護を司る一族として生きながらえていた!こうした史実を背景にした歴史伝奇小説です。歌舞の描写が良い。後に歌舞伎踊りを創始する事になる阿国が、幼少時代なんと遊部と行動を共にし、その芸を洗練させていったという設定になってます。なるほど。