大駱駝艦『完全なる人人』
2000年12月
吹田メイシアター 大ホール
アラーキーによるチラシ写真が強烈に暗黒オーラを発していて、観る前はかなりびびってました。初めての“暗黒”舞踏。だいたい、私が舞台を観始めたのがこの00年12月で、“演劇の枠をはみ出す舞台”みたいな特集でぴあ誌に紹介されていたのを見て観に行ったわけです(同時に紹介されていた維新派とダムタイプも)。
初心者がいきなり駱駝というのもあれですが、まあ、普通の演劇(=お芝居)を観に行ってみようという発想は動機としてあり得なかったでしょうし(なぜなら今でも無いから…)、最初に大駱駝艦、維新派、ダムタイプを観てしまったからこそ、その後が続いたという事もあると思います(作品がどうのこうのよりも、単純に「舞台芸術ってすげー!」となる度合いが強いから)。
ただこの時点では、コンテンポラリーダンスなるジャンルはまだ意識の外です。だいたいダンス鑑賞なんて、演劇鑑賞以上にありえない発想でしたから。我ながらコンテンポラリーダンスなんてよく辿りついたなと思います。なにはともあれ、舞台初心者には大駱駝艦。オススメです。トラウマになって2度と劇場に近づけなくなる人もいるかもしれませんが・・・。
作品について>初心者には強烈すぎるビジュアルインパクト。いかにも前衛!でとっつきにくい雰囲気だが、実際観てみるとまったく難解じゃなく、ザッツエンターテイメント。かっこいい。