▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


大阪BABA ジェコ・シオンポ プログラム

dB Physical Arts Festival 2008 <大阪BABA>
08年10月04日 19:00
@細野ビルヂング(大阪・西長堀


オーサカババです。レトロなモダン建築にてジャカルタより来日のジェコ・シオンポ&イケメンストリートダンサー。渾沌です。ジェコのPV↓

osamu↓


まずジェコの2作品。それぞれ10分ほどだろうか、その尺が気持ちいい。今、日本のコンテンポラリーダンスは本公演となると90分〜120分、コンペだとかオムニバス公演となると20分〜30分が標準。それはそれでいいけど、10分もまた捨てがたい、ならではの魅力がある。なにより初心者にも観やすいのがいい。

だいたいこのような時間の問題は商業的、興行的な要請に拠ってくる。おそらく10分の作品となると、舞台芸術のマーケットでは非常に扱いづらい部類だろう。でも、そこを外して10分の作品をつくるという、その感覚がどこから来たのかが気になる所。

まあおそらく、ジェコのバックグラウンドであるヒップホップの影響が大きいのだろう。個人的には、演出や構成も含めて、カンペキなるMTV感覚による作品だなと思った。ずばり、そうした側面に自己言及するようなシーン(マイケルだったっけ?あー忘れた・・・たしかMJのダンスの物真似だったと思う)もあって、笑いをとっていた。

さてジェコのダンスは、お世辞にもスタイリッシュといえない身体(前はC級プロレスラーって書いてるな・・・)を、ヒップホップをベースとして、そこに驚くほど高速の細かい動きを織り込んでゆく。風貌からはユーモラスさが漂うが、動きはあくまで鋭くて攻撃的。デュエットの組み立ても緻密で忙しい。でも見ていて鮮やかで小気味いい。まさに南国フルーツのような一品。ちなみに、もしかしたら毒入りのような気もする。。

二部はosamuによるダンス。日本人離れした八頭身がすごい。身体だけで、布をはらむように動きが広がる。包みこまれるような優しいダンスでした。そりゃ若い女の子の嬌声も飛びます。三部はバトルセッションということでosamuとジェコの競演。ジェコの腹芸に1本!

1st part: Jecko Siompo piece「Tikus-Tikus(ネズミ)」「The behind is in Front」
   振付:ジェコ・シオンポ 出演:ジェコ・シオンポ、アジェン・スーライマン
2nd part: osamu piece
   出演:osamu
3rd part:
   Jecko Siompo(Dance)×osamu(Dance)×ムーディ北村(DJ)