▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


山海塾 『時のなかの時 ― とき』

08年9月27日 14:00
びわ湖ホール 中ホール

キリンダンスサポートによる再演ツアー。作品は2005年の作。・・・やっぱりもっと他にあげるべきだったんじゃ? あの若手達の頼りなさを見るにつけ、山海塾の組織体として、活動体としての硬直性ばかりが感じられる。(前週前々週に駱駝の壺中天を観てるから余計にだと思うけど)

とにかくメンバーの踊りが大企業病に冒された会社の社員みたいに見える。歯車。たまに噛み合わない。そうして、社長のソロぐらいしか見るべきところがないというのが、完全に危険信号。業績落ちる会社のパターン。

海外から初期作品の『金柑少年』にリクエストがかかるというのは、まさにそういう点に対する警鐘なんではなかったのか。ある意味、手厳しい批評だろう。しかし日本では、この大御所に、何を思ってか若手中堅差し置いて再演サポートを与える。意味不明の感が強い。

今日の舞台のようなクオリティで「Japanese BUTOH」として世界を回られるのは、僕は日本人として恥ずかしいなと思ったので、だからこそ日本としては、世界の大御所だからといって崇め奉っているだけでは駄目じゃないのかと。なので厳しく。