▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


COMMIX ARTs 2008

08年08月
神戸ファッション美術館 オルビスホール

昨年は国外逃亡中だったため観れなかったCOMMIX ARTs(コンミックス・アーツ)。コンテンポラリーダンス大国イスラエルとのコネクションにより、なにやらアツいことになっています。特徴的なのは、「GAGA(ガガ)」という名の身体メソッドの普及がベースにあること。

世界的な振付家であるオハッド・ナハリンが開発したGAGAは、プロのダンサーだけでなく、一般の人向けにも展開されて人気を博しているようです。今日行われたトークによると、そもそもがカンパニーのマネジメントスタッフ向けに始めたものだったそうで(福利厚生ですな)、本質は一般向けのところにあるのではないかと思います。

本日のイベントではそのGAGAワークショップを経た参加ダンサーにより、オハッド作品が抜粋上演されました。四角く客席が囲んだアクティングエリアで10名程の若手ダンサーが即興主体で踊ります。そんなこんなで、必死で目を合わせないようにしてみましたが、むんずと手を引かれて一緒に踊ってきました・・・。開演前に、先日顔見知りになった某ダンサーさんに「今日は1列目がいいみたいですよ」と言われて、なにかを察した僕は後ろの席を選びましたが、あえなく撃沈。しかし、オハッド作品の観客参加はよく考えられていて面白いです。

映像上映では、ベルギーのパフォーマンス・カンパニーによるビデオダンス作品。そして、現在イタリアのカンパニーで踊っているという女性ダンサーのソロ。最後にトークGAGAはもちろん、新しく置かれたクリエイティブ・コーディネーターさんを中心に、今日のイベントのような、これまでにない展開を積極的に行っていくと言う神戸ファッション美術館にも期待です。

(9月7日記)

program:
□DANCE  オハッド・ナハリン作品『カムヨトット』 振付ワークショップ・ショーイング
□SCREENING  ベルギーのダンスカンパニー・モス=ボンテの映像上映
□DANCE  成澤幾波子(Aterballetto所属) 「WAM」よりソロダンスパフォーマンス
TALK  「GAGAテクニック」についてなど
  speaker:
   鞍掛綾子(GAGA/JAPAN)
   飯名尚人(Dance and Media Japan、GAGA/JAPAN)
   ドロン・ラズ
   高木希尉(神戸ファッション美術館クリエイティブ・コーディネーター)
   成澤幾波子
主催 COMMIX ARTs Festival
共催 神戸ファッション美術館
協力 Dance and Media Japan
後援 イスラエル大使館