John Moran『JOHN MORAN AND HIS NEIGHBOR, SAORI』
Edinburgh Festival Fringe
07年8月
@Assembly AURORA NOVA
中西さんの“SAORI出てたよ”のひとことでもう1回行くことに(あ〜やっぱり出てました?)。そして、冒頭からSAORIが登場してアナウンス。聞くに、どうやら私が思っていた“このおっさん(ジョン)、毎日その日の気分で好き勝手にやってそうやな”というのは完全に思い違いで(前も説明してたのかも、僕が英語聞けてないだけで)、実際のところはSAORIが怪我で休演していたようです。
ということで。SAORI復帰の完全ver. 前回ジョンが動いていたパートは、けっこうSAORIが動くパートだったよう。クラシックバレエ畑の方なのだろうか。とても綺麗かつかわいい方ですが、動きは少し物足りない。こういうちょっとした仕草などの演技は、こちらの人は超絶的にうまいからなあ。(逆に、こちらの人には日本人であるSAORIの動きが面白く見えてるのかも?)
流れる音声は、前書いたように既存のドラマなどではなくSAORI自身が吹き込んだ、とある日常のひとこまのようなシーンでした。その音、セリフにあわせ、SAORIが動きを再現する。ジョンも一緒に動くパートもありますが、わりと中央椅子に座ってギターを抱えてSAORIを見てるだけ、でたまに弾き語りしたり。
ジョン自身、舞台芸術家だけでなく音楽家としても評価を得ている人だそうで、どこかのレビューでは「モダン デイ モーツァルト」と評されたりしています。今回のパフォーマンスも、リピートを繰り返しながら舞台を高揚させていくなどの手法は、とても音楽的。セリフや効果音などの音声が、最後はやたらと不穏に聴こえてきて少し怖いぐらい。ゾクゾクします。
前回、やたらマニアックで万人は受け付けないようなイメージで書きましたが、そんなことはなかったです。今日は、足踏みまで鳴る喝采のカーテンコールでした。