制作セミナー“アーティストと制作者の関係 関西からアーティストを発信していくこと”(講師:砂連尾理、橋本裕介)
京都ダンスプロダクション
07年2月
京都芸術センター
今回の講師は、日本を代表するダンスアーティストとして選ばれイタリアで踊って帰ってきたばかりの“じゃれみさ”砂連尾理、そしてその制作を務める橋本裕介(橋本制作事務所)のおふたり。
テーマはアーティストと制作者の関係。マネジメントにおいても作品創作においても、付きすぎず離れすぎずのちょうどいい関係というのを強調されていました。といっても最初は砂連尾が橋本を(・・・あれ?逆やったっけ?)ストーキングまがい(?)の行為のすえ口説き落としたそうです。熱い!
さて、全6回の制作セミナーもこれで終わり。なかなか制作の体制をしっかり持って活動できるアーティストというのは少ないという現実を少しづつでも変えていくためには、とても意義ある企画だったと思います。来年度以降も開催する予定らしいです。
ところで、ずーっと小骨のように引っかかってた事を思い出した。何かと言うと「制作」(せぇさく)っていう呼称です。まあ舞台芸術業界の慣習なのでしょうけど、なんかヘンですよね。外から見たらヘンですよ絶対。まず外部に通じない。「舞台の制作やってます」と言ってその意味するところが正しく通じるだろうか。作品創る作家さんだと思われるのがオチですよね。外の世界に通じない言葉を平気で使っていては(戦略的ならいいけど)、いつまで経ってもタコツボ業界のままでしょう。なので、あんまり「制作」という呼称で、この職業をアピールしないほうがいいと思う。「プロデューサー」とか「マネジメントスタッフ」でいいではないか。ちなみに個人的には「興行師」がいいよね、ロマンあるし。
さて、セミナー後はセンター1階にあるカフェで懇親会でした。舞台好きな方々といろいろお話ができて面白かったです。