▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


Bellows Lovers Night vol.6 in Kobe

07年2月
三宮 クラブ月世界

アコーディオン祭り!19時半にスタートして終わったのが23時すぎでした。終わって時計見て4時間弱も過ぎててびっくらこいた。

クラブ月世界は元キャバレーとあって雰囲気がすばらしい。東門街という生田神社のすぐ東側を南北に伸びる商店街の中にある。見上げると昭和な字体で縦書きの「クラブ月世界」というレトロチック大看板。おもてで受付を済ませて中に入ると、すぐに妖しい暗やみと灯かりが垂れ込めてくる。中央のステージのところだけ二階へ吹き抜けて上空をミラーボールが回る。放射状に取り囲むボックス席には低い天井が覆う。ディ〜プ。

cobaのオープンニングMCで幕開け。その後、それぞれ個性的なアコーディオンの音を次々と聴かせてくれる。神出高志はドラムとのセッションでめちゃくちゃかっこいい。ドラムはボリショイズの人でした(渡辺充)。ブリキサーカスのメンバーがやっているザッハトルテも初めて観れた。もっと上品な音楽をするのかと思ってたけど、けっこう狂った音楽だったので興奮した。長坂憲道のVアコーディオンも衝撃。あんな音も出るのか。かとうかなこはまたワンマン観に行きたいなあ。美人。浪速の下町っ子って感じのトークもええ感じ。今回は尺八との共演でした。

そしてなんといってもcobaがすごかった。いきなり即興で30分ぐらい?圧巻のパフォーマンス。ジャバラの魔術師。音の表情の豊かさが半端じゃない。他のアーティストももちろんすごく良かったけど、cobaのパフォーマンスはちょっと格が違いました。昨年10月にはイタリアで「ヴォーチェ・ドーロ/金のリード賞」という権威ある賞を受賞し名実ともに世界一流のアコーディオンプレイヤー。

最後には全員でBellows Lovers Nightのテーマ「吼えろベローズ!」。そしてフィナーレには「金のリード賞」のお祝いがcobaには内緒のサプライズとして用意されていました。ちょっと感動。cobaの蒔いた種が育って、こうして若いプレイヤーを集めたイベントが開かれてるわけで、しみじみとcobaの存在の大きさを実感。来年もまた新しい若いプレイヤーを合わせて一緒にここで開催できたら、との言葉が印象に残りました。

さあ、そろそろ僕もアコーディオン買お。Bellows Lovers!!

act:
coba、かとうかなこ、神出高志、ザッハトルテ長坂憲道、新谷キヨシ(はじめにきよし)、クレイジー清水ザディコバンド