▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


「イスラエル・ダンス・ナウ」(サハール・アジミ/レナナ・ラズ)

cannon262006-12-20

2006年中東との集中的文化交流事業/横浜ダンスコレクションR2007提携事業
06年12月
Art Theater dB

だいたい来日公演となると少なくとも中劇場以上の規模というのが多いのですが、こうしてダンスボックスぐらいの小さな劇場で、海外のダンスを観れるというのはなかなかに贅沢です。コンテンポラリーダンス大国イスラエルから乗越たかお氏イチオシのカンパニーを2組セットにて。

双方観てまず思ったのは、構成がうまいなぁということ。ハリウッド脚本術よろしく、観客を飽きさせず作品に引き込むための技術というのをきっちり踏襲してるように感じた。日本ではありがちな、無駄に冗長なシーンとかがなくて、非常にテンポよく展開が進む。4作品でかなり長時間の公演でしたが、時間を忘れて楽しめました。

また共通するものとして、男女の関係の描き方が濃密、というのがある。日本のカンパニーにここまでされると正直引くなぁというぐらい。体中を甘噛みしまくるとか。

どの作品もそれぞれ良かったのですが、一番印象に残ったのはレナナ・ラズの『Motel』かな。青い獣の仮面を被った4名のダンサーがさまざまにポージングするシーンなどがかっこいい。サハル・アジミでは『It is as it is』がとても際立った作風。か細い体にパンツ一丁のスキンヘッド男とキャミソール姿の大女によるゲイストーリー。あと、どの作品だったか忘れたけどASA-CHANG&巡礼の曲を使っていてびっくりした。

Saharl Azimi Dance Projects(サハール・アジミ・ダンス・プロジェクト)

 『So said Herzel』

 『It is as it is』



Renana Raz Dance Group(レナナ・ラズ・ダンス・グループ)

 『Asking For Stars』

 『Motel』