▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


「歌う、舞う、打つ、佐渡の郷土芸能」

cannon262006-05-20

06年5月
伊丹アイフォニックホール

「地球音楽シリーズ」というアイフォニックホールの恒例企画。もう117回目。1992年より、日本各地、世界各地に伝わる伝統音楽・芸能を紹介し続けている。素晴らしすぎる企画です。ずっと観に行こうと思っていて、やっと。今回は佐渡の民俗芸能。

鬼太鼓:「おんでこ」と読む。あの鬼太鼓座の名前の由来でもある、佐渡を代表する芸能です。湊若松会鬼組による上演。トランシーな太鼓が鳴り響く中、ロン毛の鬼が髪を振り乱し舞い踊る。観客に見得、獅子との対決、踊りながら太鼓打ち、など見所多いです。

大神楽つぶろさし:「つぶろ」は男根。「さし」は、さする・挿すを意味する。ひょっとこ面の男が、バットのような棒を股間から突き出し、スリスリさすりながら舞う。そのまわりでそれぞれささら、太鼓をもった女性2人が男性を囃したて、はしゃいでる。客席のおばちゃん方は大ウケ。平和やな〜。結婚式などに呼ばれてよく演じているそうです。上演は寺田大神楽保存会。

春駒:なるほどこれが春駒か。団扇太鼓を叩きながら拍子をとる地方と、面をかぶり馬に跨る(腰から馬の頭を生やしている)舞方がフリートークと舞踊。団扇太鼓にしても、腰から動物の頭を生やすコスプレにしても、志村けんが昔やっていたコントを思い出す。コメディに歴史あり。リズミカルな舞踊は、今オリエンタルラジオに受け継がれている(?)。上演は練成館春駒保存会。

相川甚句・相川音頭・佐渡おけさ:艶やかな舞い。おけさ笠で表情は影に。舞手がみな長身ですらっとした人ばかりで、妖しく美しい。立浪会による上演。