▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


トリシャ・ブラウン・ダンス・カンパニー『Accumulation with Talking plus Watermotor』『Set and Reset』『Present Tense』『Groove and Countermove』

cannon262006-03-24

06年3月
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

ポスト・モダンダンスを代表する振付家トリシャ・ブラウンの来日公演。正直な話、トリシャ・ブラウンってもう歴史上の人かと思っていたら、ご健在だったのですね。そういうわけで、伝説的に語られる振付家のひとり。でも、そのあたりモダン・ダンス⇒ポスト・モダンダンス⇒ポストポストモダ(以下略)とかの舞踊史的なものは、不勉強にしてよくわからないのですが、さてどんなものでしょう。

見てみると、古臭さなんて微塵もなく、けっこうたくさんダンスを観てきてる私にも、すごく新鮮なダンスでした。動きの流れ、リズムの軽やかさが尋常じゃない。か〜ろやかやな〜〜〜。

トリシャ・ブラウンのダンスにも半催眠状態に誘われるような流動感がある。動きの滑らかさ、柔らかさ、全体がひとまとまりの流体・波のようにたえず変移し、求心的な焦点やクライマックス――あらゆる循環型システムにとってダメージとなる「渋滞」や「血栓」――を形成しない。
(中略)
正確な繰り返しに耐える「自然で、無理のない、単純」な動きが、スキップ風のステップ、スイング系の動き、放り出す手足による重心移動が生む滞空感、床に横たわった状態のスムーズさ等と相俟って、ブラウンの語彙のコアに残っている。
http://www.saf.or.jp/performance/geijyutu/05_41.html

上記は、埼玉県芸術文化振興財団のHPに載っていた外山紀久子氏の文章。わかりやすくまとまってるので引用します。こういうふうにダンスの動きを説明したいですね。


ただひとつ、衣装が古臭いというのか、もっとスタイリッシュな衣装にすればいいのになぁと思って見ていました。