鬼太鼓座『万水の彼方へ』
2006年1月
シアターBRAVA!
ん〜〜…。これはあかん。一応、日本を代表する太鼓カンパニーのはずなのに…。なんで??
まず1曲目が最悪。2階席の客を完璧に放置。私、2階席だったのですが1曲目、何してたかまったく分からなかった。1階席後方で何かやっていたらしい。下は盛り上がってるのに、2階客からはブーイングも出る始末。「1階だけが客かぁ?」。ごもっとも。ちなみに1階と同じ値段。という事で以下、辛口です。
いきなりこれだと、その後だって陳腐なものにしか見えないですよ。私の隣に座っていたおじさんは、3曲目のコミカルなシーンで「もうええわ」状態になってしまったらしく、帰ってしまいました。あーあ。
このコミカルシーンも、レベル低いと思う。小学生向けの和太鼓鑑賞会ならありだと思うが、5000円払って観に来てる客に見せるものではない。前後の構成もいただけない。ストイックに太鼓を叩いているシーンが、完全に死んでしまってる。後半にあった三味線ソロから、コミカルシーンに移るところも同じく。超絶演奏の妙技でそのまま昇天させてくれるのかと思ったら、中途半端に笑いにもっていく。ダメ。
というか、笑いをとる必要をどこに見出しているのか。「鬼」を冠する太鼓集団でしょう。熊野鬼城太鼓を見習ってほしい。
とにかく演出、構成に芯の通ったものが感じられない。一体誰?と思ってパンフを見て納得。テクニカル・ディレクター、ライティング・ディレクターとかってのはあるのに、総合ディレクターがいない。なるほど、なのでただのマスターベーションになっているのだろうな。誰か総合演出する人、必要だと思いますよ。
あと主催者、劇場にもひと言。和太鼓、他にもいいカンパニーたくさんあります。知名度や過去の実績だけでなく、ほんとに今、いいものを観せてくれるカンパニーが観たいです。たとえば、焱太鼓、霧島九面太鼓和奏、西方小天鼓が観たい!!