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2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


梓澤要『遊部』を読み始める

遊部(あそべ)〈上〉 (講談社文庫)

遊部(あそべ)〈上〉 (講談社文庫)

「遊部(アソベ、もしくはアソビベ)」とは、古代において、さまざまな職能を持って朝廷に仕えた「部民(ベノタミ)」のひとつだった。もとは殯(もがり)と呼ばれる葬送儀礼において歌舞を奉じる役目を担う一種の呪術集団だったが、その後、仏式の葬儀が広まり居場所もなくなっていく。しかし、その「遊部」の末裔は、正倉院の警護を司る一族として生きながらえていた!

こうした史実を背景にした歴史伝奇小説です。まだ上巻を終わったところですが、いろいろと興味深い(でもストーリーはもうひとつ)。歴史の裏側を闊歩する特殊民を描いてるということで、例えば隆慶一郎が好きな方などは要チェックでしょうか。

そんなことより、びっくりしたのが著者の梓澤要。なんと女性だそうで。女性でこうした伝奇物を書く人ってかなり珍しいんじゃ?