N-Trance Fish『Chic dance, Deep dance』
2005年6月
伊丹アイホール
「ボーダレスな“Dance Entertainment”を目指して」(公式サイトより)というN-Trance Fish(エヌトランスフィッシュ)。ジャズ、モダン、クラシック、ヒップホップなどを修め、宝塚歌劇やアイドルへの振付もする尾沢奈津子により1998年結成。
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ここしばらくは、レビューやショーっぽい事をするカンパニーで面白いところないかな〜と思ってちょくちょく観てるんですが、このカンパニーもそういう系という事で観にいく。前売り買いそびれたので、当日券でいこうと思って劇場行ったら、開演10分前から様子を見て発券と言う。だる〜〜やめよっかな〜と思ったけど、そんなに動員あるってなるとやっぱ気になるし、観る事に。
そして、新野新も観に来ていた(たぶん)ので俄然観る気に(笑)。新野新といえば放送作家として知られてるけど(TVタレントとしてしか知らない人も多いだろう、というか関西圏以外だとまったく知らない人も多いかもしれないが…)、実はレビューショーの演出などもたくさん手掛けてきた人だ。というより、著書『大阪廻り舞台』を読むと、レビューへの思い入れが一番大きい事がわかる。
で結局、通路に座り込んでの観劇でした。まず尾沢奈津子の静かなソロで始まり、その後はいわゆる「かっこいいダンス」の群舞を様々に展開。かっこいいんはかっこいいんですが、かっこよさがフツーのかっこよさなので特別面白くない。もっと、妖しかったり、セクシーだったり、トリッキーだったりして欲しいところ。
ストーリーというか、登場人物の関係性をダンスで展開するシークエンスは、ちょっと面白かった。特に、白い服を来た男女が喧嘩をしつつ踊ったところは、さぶいシーンになりそうなところを、とてもスマートに見せてたと思う。あとは、客演の役者を交えたコント的なシーンがたまに挟まり、ラスト尾沢奈津子のソロ、フィーナーレの全員での群舞で終わる。最後の尾沢のソロも良かった。
ただところどころ、ん〜創作ダンス部と違うねんからさ…、と思うようなところもあり。大きな布(衣服)や長い紐のようなものを、ひらひらとはためかせて踊るとか。ぜんっぜんっ美しくないです。
あと、ダンサーでひとりいい動きの人いたな〜。身長は小さい方で、途中、肩口の所が赤い白Tシャツに、横にラインの入ったグレーのパンツはいてた人。