▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


GUYSⅢ

cannon262005-06-11

大阪現代演劇祭参加 DANCE BOX特別企画
2005年6月
大阪現代演劇祭〈仮設劇場〉WA

DANCE BOXなどで活躍する、関西の男性ダンサー30名弱が集結。大阪南港の空き倉庫内につくられた仮説劇場での上演です。円形で、周りはポリエチレンのチューブが囲み、内部は外から当てられた光が幻想的に空間を満たす。そんないい感じの空間で、めくるめく男達のうたげ。(ちなみにⅠ、Ⅱは観れてないので今回初見)

ダンス公演でございます。現在の関西ダンス界を担う男たち、下克上の如く追い上げる男たちを一同に会し、DANCE BOX の祭り・特別企画「GUYSⅢ」をここに開催

構成/演出:菱田信也
演出/振付/出演:竹ち代毬也
振付ディレクター/出演:ヤザキタケシ
振付/出演:村上和司
振付/出演:垣尾優
振付:砂連尾理

〔出演〕デカルコ・マリィ、吾妻琳、中西朔、阿比留修一、森井淳、指村崇、友廣満、佐藤健大郎、 石田陽介、 高見智征、 内山大、中村一規、 藤井雅、浅野泰生、新宅一平、 松田慎司、花田健介、赤松康裕、東真一郎、三原慶祐、山本卓

以下、プログラム(カッコは振付)
<プロローグ(ヤザキ)、みあげて革命(村上)、反(砂連尾)、乳首1回戦(垣尾)、天覧試合(竹ち代)、乳首準決勝戦(垣尾)、ルルルヒューマンケンカステップス(ヤザキ)、大阪港の夜に泣いている(ヤザキ)、兄とヤクザ・893舞踏編(竹ち代)、893エピソードⅡ(竹ち代)、乳首決勝戦、太陽に最も近づいた男(垣尾)、あしたのジョー(竹ち代)>


かっこええ!しかも素晴らしいことに、怪しげな人多いなぁ(実は初めて見る人がほとんど)。意外と関西ダンス界、タレント揃いです。それで、これだけ人数集めるとあらためて特異なカンパニーになってる思う。他にこういうカンパニー無いですよね。

作品もベタな受け狙い的な作品かと思うと、けっこう曲者だったり。乳首トーナメントなんかも進むにつれての滅裂な展開が、なんかようわからんけど興奮した。ちなみに乳首トーナメントとは、乳首に貼り付けたガムテープを剥がしあって・・・、ま、そういうのです。

群舞もこれだけの大人数となると、そうそう観たことないと思う。なんだろう、運動会とかで学年全員で踊るダンスの出し物みたいな・・・、でも小空間なので濃い。群舞の構成がうんぬんじゃなく、たくさんの人間が(それも怪しげな男達が)いっせいにしてうごめいているさまが、それだけで独特のエネルギーが撒き散らかされてるという感じ(しかも爽やかさもあったりして)。

あと素晴らしかったのは、ヤザキタケシ振付(出演)で、セレノグラフィカの阿比留修一、j.a.m Dance Theatreの森井淳で踊ったパート。動きのスピード、キレ、しなやかさ、大きさ、淀みなさなどなどの点で、この3名が今回のメンバーでベストだと思うけど、やはり見ごたえ抜群でした。ラララ・ヒューマン・ステップスの回転横っ飛びなんかも盛り込まれてて面白かった。

GUYSⅣを早くも期待しとこう。個人的には、ショーダンス的なシーンをもっと盛り込んで欲しいなあ。