j.a.m Dance Theatre『静かに晴れた夜には』
2005年3月
神戸アートヴィレッジセンター
とりあえず、「静かに晴れた夜には」ってタイトルがとてもいい! …静かに晴れた夜には、………。まじでいい言葉だ。ここまでハッとさせられる言葉って、いつだろう・・「ファンタスティポ」以来だろうか(めっちゃ最近)。相原マユコ(j.a.m の主宰)は、前々作の「サボイ」というタイトルもそうだが、このへんの言語感覚と連動して振付・演出も発想されるのだと思う。今作のチラシ裏にある「デコイが哭くから」ってのもなんか独特の、目をひく言葉だ。
今作は、パンフにも「文学作品のテキストの中からもイメージを膨らませるシーン作りを試みました」と書いており、チェーホフと阿部公房にインスパイアされた作品だそうだ。ダンサーは男性1人、女性3人。前作『m/m』とはかなり異なった作品。『サボイ』にかいま見せた不思議な感覚の延長線上にあるように思った。でも静かな、ダンスダンスしないシーンにだいぶ比重が置かれてる。個人的には「動き」が見たいから、物足りなくはあるけど、あまり他にはない感じの作品だったのは確か、、のような気がする。次も見たい。
『サボイ』http://d.hatena.ne.jp/cannon26/20040822/#p2
『m/m』http://d.hatena.ne.jp/cannon26/20040822/#p1
『サボイ』http://d.hatena.ne.jp/cannon26/20050214/#p3