砂連尾理＋寺田みさ子『loves me, or loves me not』

2005年1月
伊丹アイホール

トヨタコレオグラフィーアワードホルダー、砂連尾理＋寺田みさ子。男女デュオってよく考えたら他に全然いないな。やっぱ男女２人でのダンス表現って、とても難しいんだろうなと思う。さらに『loves me, or loves me not』なんてタイトルだったら、よっぽど確固としたスタイルを築き上げていないと、それこそ野生動物の求愛ダンスを観てる方が面白いという事になる。当然、じゃれみさにその心配は及ばないけど。

今作の振り付けは、創作過程で自分達以外のダンサーに対して振り付けてみて、その振りを客観的に見ながら構築していったそうです。前半は結構退屈でしたけど、後半の掃除のシーンぐらいからは面白かった。あとは冒頭にもあった寺田みさ子による「人形廻し」が良かった。砂を敷いた舞台も綺麗でした。ただ、個人的には砂連尾理＋寺田みさ子の作品は、20〜30分ほどの短めの尺で観たい。短編というか、スケッチ的なよさだと思う。

あと、寺田みさ子の動く姿の均整のとれた綺麗さがすばらしー。