BATIK『SIDE B』
2004年12月
伊丹アイホール(※Dance Thetre LUDENSと併催)
今、一番観たいカンパニーはと聞かれたら、そりゃもう迷わずBATIK。そのBATIKが処女作『SIDE B』を引っさげついに関西へ。期待度MAX。僕は夏に東京で『SHOKU -full version-』を観た(id:cannon26:20040831)ので今回2度目。
最初、6名の女性ダンサーは、舞台前面に下ろされた赤い幕に浮かび上がるシルエットと、ただ足だけが垣間見える状態。そして、どこか悪魔的な遊びに興じるかのように不気味なリズムで舞台を踏み鳴らす。そんな中にひとり、みんなと一緒になれずに自分と向き合う女の子…。こんな感じで始まります。
テーマは「見ること、見せること、隠すこと、さらけ出すこと」 赤い幕を取り去った後も、ダンサーは髪を前に垂らしていて、顔を見せないまま様々なシーンが展開する。そしてある種、暴力的な激しさというのはやはりひとつBATIKの特徴になっています。
あとは音楽がいい(選曲に黒田のエンターテイメント気質が出てると思う)、ダンサー黒田がいい(あの動きをするダンサーは他にいないと思う)、他のダンサーも美人(重要)といったところで、やはりBATIKは最高です。
今回これで黒田作品2つ観て思ったこと。黒田の振り付け(演出)には、たとえば民俗芸能とか民族舞踊なんかで見られる動きがよくある。輪になって回るとか、地を踏むとか、頭を激しく振るとか。。そういうのが、迫りくるパワーを生む。