Dance Thetre LUDENS『Against Newton』
2004年12月
伊丹アイホール(※BATIKと併催)
ダンスシアター・ルーデンス。初見です。主宰は、ラバンセンター(ロンドン)に学んだ岩淵多喜子。東京学芸大大学院にて運動生理学・キネシオロジーも修めたとか。この作品は「ニュートンに逆らって」というタイトルが示すように、重力や運動など物理法則への興味を核にしたもの。
「まっすぐ立つというあたりまえの姿勢を維持するのにどれだけの外的、内的力を要するか」というのがテーマで、パッと見は地味〜な(≒大人な)作品。すごく知的にダンスに向き合ってるイメージ。でもそこで生み出される動きが、見方によればすごくユーモアリスティック、もっと言えば喜劇的。例えば…、ウトウトしててカクンと頭が落ちる動きとか、酔っ払いの千鳥足とか、他にも吉本新喜劇へのオマージュか?というような動きとか。。
特に中盤、脱力状態になった1人を、残り2人が地面に落とさないように支えながらいろんな動きをさまざまに展開するシーン。コレ観て思い出したのは、昔ダウンタウンの『ガキの使い〜』であった企画で、完全に脱力して人形のような状態の松本を、ココリコら他の出演者みんなが操ってバック転させたり、走り高跳びを跳ばしたり、というのがあってそれを思い出した。
そういう動きを無表情で淡々と繰り広げる(3名の女性ダンサーの地味な佇まいがまたいい味出してるんです)。はっきり言って【身体表現サークル】に近いものを感じたんですけど…。客はマジメに観てるだけに、すごくシュールな空間になってました。
※↑かなり特異な見方のような気がします(笑)。ルーデンス観た事無い人、真に受けたらダメヨ。【身体表現サークル】とは真逆です、たぶん。