▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


龍おどり

cannon262004-08-07

04年7月 大阪天満宮

では一発目なので、一番最近観たのから。って、もちろんコンテンポラリーダンスじゃないです、これ。私、こうした民衆芸能も守備範囲なので、たまにこんなのも入れてみます。

龍おどりは、天神祭りの催しのひとつです。天満宮の境内の一角で、けたたましく鳴り響く天満囃子とともに、踊られています。舞台の上には小柄ながらもきらびやかな地車だんじり)が鎮座し、その中には鉦と太鼓の囃し方、そして地車の前に踊り手が2人から3人。唐突に天満囃子の口火が切られ、踊りがはじまる。上半身と腕をくねらせ絡ませ、同時に手は人差し指と中指の2本が獲物を狙う鉤爪のごとくうごめく。まるで深い眠りから覚醒された龍のよう。

「どや!これがほんまもんの龍おどりゆうやっちゃ!」私の斜め前で見ていた酒臭い見物人が周囲に向かって自慢げにわめく。舞台の上には、もう何十年もこの場で踊り続けているのだろう、他からは抜きん出た「ほんまもん」感を立ち昇らせた老人の踊り手、これ格別。この老者からは何の雑念も感じられないというのが魅せられる要因だろう。お囃子は緩急をつけながらも、終盤に向けて激しく加速してゆく。かなりトランシーだが、見物人は不動だ。まだ宵宮だからか。

他はもうひとり男性の踊り手で、とてもよい踊りをする人がいた。あとは紅夜叉(女子プロレスラー)似の女性、結構かわいめな感じの若いオネーちゃん(ヤンキー風味)など、それと小中学生が数名。計10名ほどが交代に踊る。女性陣のおどりはイマイチだった。タメを雑に扱うから、なんかパラパラみたいに見える。

天満囃子はかっこいい。特にカタ、カタっていう太鼓の端っこを打つ音が、メインのリズムに絡んでいくとこ。http://tomo0829.hp.infoseek.co.jp/danjiribayashi.html←ここで聴けます([天満囃子一曲]をクリック)。これ、アンダーワールド(かケミカルブラザーズ)の曲でそっくりなのがあったと思う、たしか。