▼このブログについて(更新停止中)
2004〜2009年夏頃までの関西のコンテンポラリーダンス公演をメインとした目撃録です。その時期に関西であったコンテンポラリーダンス公演の8割方は観てると思います。その他、民俗芸能、ストリップ、和太鼓、プロレスなども。2000年の維新派『流星』から見始めて、多い年は年間270本。2007年は、エジンバラフェスティバル、ダンスアンブレラなど半年に渡る欧州漫遊の記。2010年以降もぼちぼち劇場には出かけていますが、更新する時間はなくなり現在放置中のブログです。


た行

勅使川原三郎『ダブル・サイレンス−沈黙の分身』

2009年6月13日 15:00 @兵庫県立芸術文化センター 中ホール うーんワールドクラス。格が違う。誰も見たことのない世界を作り出すことの、圧倒的な力量をまざまざと。こんなの観たらダンスファン確実に増えるね。大柄で髪もじゃもじゃ男性の動きがヤバかった…

大阪BABA ソロ・セッション プログラム

dB Physical Arts Festival 2008 <大阪BABA> 08年10月25日 15:00 @京阪中之島線 なにわ橋駅 アートエリアB1 大阪市立公会堂のすぐそば、安藤忠雄設計のエントランスから長いエスカレーターで地下へ。改札まで降りる手前に、オープンな感じのアートスペー…

大駱駝艦 壺中天『血』(振鋳:田村一行)

大駱駝艦壺中天公演 in 大阪 08年9月20日 15:00 @シアターぷらっつ江坂 大阪の壺中天公演では例年、女組と男組の2作品でやってきます。本日は男組。田村一行による作品は初めて観る。しかし壺中天で作品をつくるというのは相当なプレッシャーに違いない。人…

大駱駝艦 壺中天『ユピタース』(振鋳:小林裕子)

大駱駝艦壺中天公演 in 大阪 08年9月16日 19:30 @シアターぷらっつ江坂 きらきらとした透明感に、艶やかな幻想性。女性ならではの感性に満たされた作品でした。また、感覚だけでなく、一方でとても理知的に構成された印象も。とある美術の展開に、私は完全…

とりふね舞踏舎『ひのもと−ある晴れた、冬の日のお母さまー』

08年6月 @京大西部講堂 とりふね舞踏舎は初めて。京大西部講堂も意外にこれが初めて。自動車部が分解したクルマが無造作に雨ざらしになっていたりする泥砂利の道の奥にあった。古い写真で見るような異様な全景は眺められなくて、なにか奥まったところにひっ…

Thomas Hauert&PARTS Students『12/8』

Sum/Some of the PARTS (All Over The Place) 07年11月 @The Place:Robin Howard Dance Theatre 元ローザス所属で、現在は自身のカンパニーも持つThomas Hauertの振付。30人超?ぐらいのP.A.R.T.S.生徒が出演しての大人数群舞作品。こういう舞踊学校がある…

Charles Linehan Company 『Happy Days / The Way Station』

Dance Umbrella 2007 07年10月 @The Place : Robin Howard Dance Theatre 例によって忘却・・・(書き込みは11/3)。これ本当にですから逆に興味深い。なぜUK勢はこういうのばかりなのか。どんなダンスだった?と聞かれたら、《観たそばから忘れてしまうような…

Thierry Bae / Compagnie Traits De Ciel『Journal d’Inquietude』

Dance Umbrella 2007 07年10月 @The Place : Robin Howard Dance Theatre 中年太りでかわいい感じのおっさんのソロで始まる(彼がティエリー・バエ)。振り付けのひとつひとつの動きを確認するように、その動作を口でぶつぶつと言いながら踊ってゆく。ハス…

DECAY UNLIMITED『CABARET DECAY UNLIMITED』

Edinburgh Festival Fringe 07年8月 @Assembly AURORA NOVA 2回目(1回目はこちら)。別にダンサーが超絶とか、振り付けが素晴らしいとか、あの興奮をもう一度とか、って訳ではないんですが、でもリピートしたくなる魅力がこの3人のパフォーマーにはありま…

Dulcinea Langfelder & Co『VICTORIA』

Edinburgh Festival Fringe 07年8月 @Assembly AURORA NOVA 心温まるいい舞台。観終わってしみじみしてしまった。すごくよかったです。ググってみたら日本にもけっこう来ている作品なんですね。カナダ・ケベック州が本拠のカンパニーで、ケフィア倶楽部の協…

TRISHA BROWN DANCE COMPANY『SET AND RESET』他

Edinburgh International Festival 07年8月 @Edinburgh Playhouse またのちほど総括的に書こうとは思いますが、実はAURORA NOVAのラインナップが、完全にフィジカル・シアター、つまり演劇的な要素が濃い作品に占められていて、ダンスらしいダンスに飢えて…

Tbilisi Marionette State Theatre『THE BATTLE OF STALINGRAD』

Edinburgh Festival Fringe 07年8月 @Assembly AURORA NOVA 人形劇です。単純によくできた人形劇でした。セリフは全然聞き取れてないのですが、がっつり引き込まれた。fromグルジア。

DO-Theater『HANGMAN』

Edinburgh Festival Fringe 07年8月 @assembly AURORA NOVA fromロシア。Fringeの賞を獲っていたり、レビューの☆もたくさんついていて、評価が高い作品らしいのですが、はっきりいって駄目。雰囲気だけ。振付も演出も雰囲気だけで作ってる。天井から吊った…

DECAY UNLIMITED『CABARET DECAY UNLIMITED』

Edinburgh Festival Fringe 07年8月 @assembley aurora nova aurora novaのプログラムです。フランスの3人組(男1女2)。キャバレーショースタイルでコメディチックなパフォーマンス。パフォーマーがそれぞれ魅力的で最高に面白かった。これはいい。余裕が…

地点『かもめ』

びわ湖ホール夏のフェスティバル2007 07年8月 びわ湖ホール 大ホール舞台上舞台 びわ湖の夏フェスは「身体表現」というテーマのなかで、ダンスだけでなく演劇畑からも注目カンパニーが選ばれる。前回のチェルフィッチュに続いて今年選ばれたのは地点。セリフ…

寺田みさこソロダンス『愛音−AION−』

びわ湖ホール夏のフェスティバル2007 07年7月 びわ湖ホール 大ホール舞台上舞台 坊主頭であらわれてびっくり。パンクやなあ。作品自体もけっして迎合しない挑発的なもの。あからさまに性を扱ってゆく。フェラチオまんまの動作をひたすら繰り返したりする。舞…

大駱駝艦 壺中天(向雲太郎)『をどろベイビー!』

07年7月 Art Theater dB ここに来る前には岡山、このあとは新潟と廻り、秋にはパリ&NY公演も控える向雲太郎壺中天。“七人の小人”のパロディで始まる今作もまたエンターテイメントな快作でした。先日の我妻『天体のズー』でも感じたのですが、舞踏手では小柄…

大駱駝艦 壺中天(我妻恵美子)『天体のズー』

07年7月 Art Theater dB 恒例の壺中天@dB。我妻恵美子(あがつま・えみこ)作の『天体のズー』を観てきました。かわいいチラシビジュアルとはうって変わって、のっけから逆さ吊り。しかも4人も。頭の中では勝手に荘厳な音楽が鳴り響いてる。足首だけを支え…

高橋晃子『枠蓮誠陽』

07年4月 平城遷都祭 天平舞台 Xジャパンの曲で始まった時はどうなることかと思いましたが、なんだかんだ面白かった。劇団四季だったり、アクションだったり、新体操だったり、クラシックバレエだったり。あと、あのスピーカーが発する吹き替え調というかアニ…

岡田利規(チェルフィッチュ)WS発表公演『奇妙さ』

07年3月 伊丹アイホール 一般のワークショップ参加者によるチェルフィッチュ芝居。みんな、それなりにチェルフィッチュしてて、なんかおもろい。しかし、改めてすごい形態のパフォーマンスだなと思いました。演劇とかダンスとか観たことなくて、しかもヘンな…

dots『MONU/MENT(s) for Living』

07年2月 伊丹アイホール 場内に入るとステージ上には大きな白布を掛けられたダンサーが横並びに直立している。お披露目を待つ彫像のようで開幕の期待が煽られる。10分前に開場し、観客が揃うとすぐに始まった。ぶおーんと布を空気が満たしてゆく。卵のように…

ダンスカンパニーTea『Tea Time』

06年11月 Art Theater dB 今日び、ググってもなーんにも出ないというのも珍しいですが、、出なかったのでまったく前知識なく観に行ってきました。もらったパンフによると、手塚山学院大ダンス部のOGが中心になってやってるそうです。JAZZダンスやHIPHOPなど…

玉内集子『背中のつぼみ胸が咲いたⅡ』

どこの国の言葉かよくわからない変な音楽を使っていました。踊りはあまり印象に残っていない。けど、佇まいとかお顔が舞踏家っぽいなと思った(名前も舞踏家っぽい!)。もっと年をとってゆけば、どんどんいい踊りになりそうなそんな気がするダンサー。(と…

チェルフィッチュ『体と関係のない時間』

2006年9月 京都芸術センター フリースペース 同センターで開催中の「Freeing the Mind、抽象再訪」という展覧会に絡んだ企画。上演された作品もいつものチェルフィッチュではなくて、とても実験的なものでした。セリフが切り刻まれて断片的に(しかもポツポ…

ダンスオペラ『グッバイ・ペパーミントナイト!』

06年9月 シアターBRAVA! 脚本・監修/中村暁(宝塚歌劇団) 振付/栗原めぐみ 演出/吉村シュークリーム(劇団赤鬼) スペシャルゲスト/Bugs Under Groove 前回の感想にも書いたけど、やっぱり“発声”だな。声にこそ宿るね。動きはこの際まあいい。声だ声。声の…

高嶺格 構成・演出作品『アロマロア エロゲロエ』

06年9月 伊丹アイホール <(けっこうサブい)演出パターン『開演前にパフォーマンスさせるの、やめませんか?』>「あ、もう始まってる、またかよ」と思ったこと、ありませんか?劇場に入ると、すでにパフォーマーが舞台上にいて、何かしてる。目新しい演出…

大駱駝艦壺中天 向雲太郎『舞踏虎ノ穴』

06年8月 Art Theater dB 白塗りしないで素肌がメインの作品です。白塗りナシって、ずいぶんと思い切ったことを。。と思いますがでもその白塗りに対するストーリーが馬鹿馬鹿しくて雲太郎。修行せよ、さすれば白くなるのじゃ。そんな虎ノ穴の一日。いつものと…

大駱駝艦『オ・ト・ナ・リ』

平安京・平城京 摩訶不思議の宴2006 併催公演 06年8月 奈良県橿原文化会館 この「摩訶不思議の宴」とかいうイベントの中心人物であるっぽい鎌田東二(神道ソングライター他)による法螺貝や笛による演奏と、麿赤兒のソロで始まる。らくだのサイトをさらっと…

たかぎまゆ『独り舞踏会 in 吾妻橋』

いい!こう芸として板についているコンテンポラリーダンス。コスプレを脱いだ素の姿が、けっこう意外な感じ。かっこいい人なのだ。

トリシャ・ブラウン・ダンス・カンパニー『Accumulation with Talking plus Watermotor』『Set and Reset』『Present Tense』『Groove and Countermove』

06年3月 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール ポスト・モダンダンスを代表する振付家トリシャ・ブラウンの来日公演。正直な話、トリシャ・ブラウンってもう歴史上の人かと思っていたら、ご健在だったのですね。そういうわけで、伝説的に語られる振付家のひとり…